2022 「敷嶋の運船(はこぶね)」
半田市亀崎は江戸時代より酒造で栄えた町です。
本プロジェクトは、1788年創業の由緒ある銘醸蔵を亀崎で復活された日本酒「敷嶋」の伊東株式会社の御協力のもと進めてきました。酒蔵は大変広く歴史の重みを感じる空間です。
作品「敷嶋の運船(はこぶね)」
江戸創業の銘醸蔵は、かつては千石船で江戸に沢山のお酒を運んでいました。その歴史に関連づけて、本作品は船をかたどっています。格子の意匠は、船荷を保護するための垣根状の「蛇腹垣」からヒントを得てデザインに採用しました。
この家具はピースに分かれており、全てを合わせて使う、2-3ずつ組合せて使う、バラバラに使うなどで、積み木を組み合わせるごとく様々な形に変化します。一つ一つのピースは比較的普通の四角・三角なのですが、それぞれに人体寸法を意識した意味ある高さや大きさが設定されており、組み合わせることで面白い形が発見されます。イベント時・平時を問わず、カウンター・椅子・机などに変化していきます。