津島まちなかワークプレイス 改修 第1期

研究室で、改修を続けてきた「津島市 まちなかワークショッププレイス」第1期が完成しました。

「みちゆか」 蔵を解体した際に保管されていた、古材を床材として活用しました。 材の方向によって、光の反射率が異なることを利用して、中央に一筋の道を浮かびあがらせるようにデザインされています。 以下、photo: Yuske Sato (@yuyu_s_)
町家に残される火袋

フィンランド タンペレ大学の学生達と
夏のワークショップで作成した家具を並べて

入口付近は、半分は既存土間が残っており、
半分はかつて床下であったことから土の状態でした。
そこで既存土間は残しつつ見切り棒を入れて、土の部分をたたき土間とすることに決定。
三和土の施工をワークショップ形式で実施しました。
古材の活用はプロジェクトにおいて
学生達が最も心を砕いた部分の一つでした。
古材をサンダーでやすると面白いほどに、きれいな材に蘇ります。思うような塗料の染み込みを得るのには、やすり具合の手加減が重要でした。
部分的に、建物内の漆喰塗装を、
ワークショップで新たに塗りました。
漆喰塗りを初めて体験するメンバーばかり。
凸凹が自然にできて、光をにぶく反射します。
今は静かな空気に包まれている町家ですが、
来年からは、「まちなかワークショッププレイス」として
様々な活動を受け入れていく予定です。

第1期は、2021年6月~2022年11月までに実施した、上記の改修です。
2023年度は、ファサードに取り掛かる予定です。