2021 Renovation 新城の蔵 半地下空間 「いない、いない、だん」

蔵の地下に潜む空間。

蔵の地下にはかつては多くの物が詰め込まれていました。奥には入れ子状態で木の収納空間があり、陶器や様々な生活のものが入れられていました。

その木の収納空間を足がかりとしつつ、1階から地下へと降りてくる階段を、挿入しました。

セルフビルドで、既存の構造体にかけ渡すように階段を組み込んでいきました。それにより、今まで空間的な繋がりがなかった上下階が行き来できるようになり、同時に1階からの光を取り込むことができました。

本計画では子ども達が蔵らしい暗さを体験し、遊び、集い、冒険をする空間へと生まれ変わらせました。

1階から取り込まれた光

入れ子の裏に挿入された階段は、既存の構造と複雑に組まれて成立しています

入れ子から見る外の光

入れ子空間の中には、棚のような、階段のような、椅子のような造作物が組み込まれました。

子ども達が蔵を訪れてくれました

地下への階段の入り口を見つけた子

棚をジャングルジムにする子ども達