杉浦さんが 愛知県建築系17大学 合同講評会にて優秀賞

3年生の杉浦梨咲さん(生田研)が、愛知県の建築系17大学から学部生の課題の最優秀作品が集められて開催された合同講評会にて、「優秀賞」を受賞しました。

本人による作品説明:

今回の課題は、リニア開業に合わせ再開発が進む名古屋の裏「駅西」に40人程度の住み方を考えながら駅西エリアのエリアリノベーションを考える課題でした。その課題に対して私は「花ギルド」を提案します。駅西エリアは名古屋駅から数分歩くだけで都心の真ん中とは思えないレトロな雰囲気が広がります。このエリアはリニア開発により建物が壊されコミニティは薄れつつあります。また駅表のような並木道はなく、植物の少ない場所となっています。このような場所に植物を使った新たなコミニティ、花ギルドを作れないかと考えました。花は愛知県が産出額が日本1であり県内全域でも多種多様な花が栽培されています。しかし、生産農家から出荷された花は私達消費者が手にするまでに30.40%廃棄されています。近年の社会情勢の変化、加えて花を贈る、飾るなどの習慣自体の低迷、様々な理由で花は花は廃棄されてしまいます。そのような花を加工する工房を営む職住一体となった集合住宅を私は提案します。住民はジャム工房、植物染色工房、ポプリ工房など花にまつわる工房を営み、余り花の循環を作ります。加工するのは住民だけでなく、観光客や地域の人も花を自分で選び内部の通りからアクセスし好きな工房へ行き加工します。反対にここに住んでいる住民は外側からアクセスし、住民共有の温室を通り自分の住戸へ帰ったり工房へ働いたりします。住民と外部の人の動線を分けつつも工房で働いていない子どもだったりでも温室を通してお互いの気配を感じたり見ることができます。今回の計画として職住一体の工房と住戸を直接つなぐのではなく工房から3世帯で共有する温室を通り住戸に帰ります。計画として1階温室と工房、2階に温室と工房と一部住戸、3階に温室と住戸が入っており、温室は1階から3階までつながっており、煙突効果を利用し空気の循環をつくります。そのため住戸や工房は本来外に開くものを温室にひらいたり、温室をリビングの延長として暮らしがはみ出す場所となります。日々の生活に花が加わり少しでも暮らしが豊かなものになり捨てられる花が救われることを願います。