酒造用の歴史的建造物を活用する家具を制作中
半田市亀崎は江戸時代より酒造で栄えた町です。
学生達は、その歴史的な価値に着目して自分達の制作企画について持ち込みで相談させていただきました。
今回は、伊東株式会社の御協力・了解を得て、かつて酒造業に用いていた歴史的建造物を舞台として、その活用の一環として、イベント開催用の家具を提案させていただいています。
9月には、実際の建造物を見学し簡単な実測をした後、制作にあたっては、学生相互に様々な案を持ち寄り議論を進めています。
歴史的な建造物が地域に開かれてイベントが開催される構想があり、その時にカウンターやベンチとして使用できるような家具を考えています。
これまで例えば酒樽の古材を活用する案や、自由に組み替えられる曲線のカウンターを組み込んだ案などが出てきましたが、いくつかの案を経て「酒を江戸に運んだ弁財船」をモチーフとした案で進めていくことになりました。これから制作に向けて更にディテールを検討して行きます。
実際の建物を舞台として、歴史文化の重みと、現代の新しい価値の双方のテーマに応えうる案を検討していくことは、学生達にとって大きな学びの機会となっています。