古材の循環的活用の検討

津島市本町でのリノベーション、セルフビルドが続いています。
たたき(三和土)土間の施工後に、上がり床の改修を進めています。ここでは、本町家の中庭奥にあった蔵を解体した際に、いくつかの古材が保管されていました。それら古材を転用し活用するアイデアを検討していきます。
現在、建築分野では資源の循環の視点から、新たな材を使い続けるばかりでなく、まだ使える材料をいかにうまく転用活用していけるかも、大切な課題となっています。
ここでは、改修の床仕上げ材として蔵から出た古材を利用することにしました。実際に活用する部分に、古材を並べると、町家独特の光環境のもとで、古材が光ったり、味わい深い表情を見せたりします。それらをデザインの要素として活かしていくことも、考えています。

床に古材を並べてみる
古材の表情、光を反射する様子などをデザインに活かしていく
床下地の木仕口を施工中
新たに改修している上がり床
古材の保護をするための塗装について、色や艶・素地の透過の様子など、数々のサンプルを作成して検討する