周波数解析モデル

希望者にはサンプルプログラムを提供することも可能です
お問い合わせはこちら

需給・周波数制御では、負荷変動の周期成分ごとに異なる制御を行う必要があり、長周期成分に対する制御をEDC、短周期成分に対する制御をLFC、GFで行っています。本モデルでは、AGC30モデルの周波数制御モデルを用いて、発電計画およびEDCと系統周波数の関係の評価・検証を効率的に行うことが可能な周波数解析モデルを作成しました。

改良モデルの特徴

①解析時間

発電計画は1日単位で行うことが一般的です。そこで、1日の発電計画と周波数の関係・評価を行いやすくするために、本モデルの解析時間は24時間まで解析することが可能です。

②入力データの自動作成

30分単位の需要データを入力することで、モデルの入力データとして必要な1秒単位の需要データ・太陽光・風力出力データが作成されます。

③発電機の起動停止信号の作成

周波数解析モデルでは、発電計画に基づいたシミュレーション時間内の発電機起動停止状態をあらかじめ作成する必要があります。本モデルでは、ユーザが作成した30分単位の発電機起動停止状態を入力することで、1秒単位の起動停止信号が作成されます。また、発電機起動停止状態を入力しない場合、付属の発電機起動停止計画プログラムが実行されます。

④プラントモデル数の自動追加

任意の電力系統を想定した周波数解析を行う場合、電源構成の発電プラントモデルを追加及び削除する必要があります。本モデルでは、種類別の発電機の個数を入力することで、プラントモデルの数が自動で変更された周波数解析モデルを作成されます。

⑤EDC指令値の外挿

発電プラントモデルには、負荷変動の長周期成分に対する動作を行うために、EDC制御により決定した指令値を発電プラントモデルに入力する必要があります。本モデルでは、EDC指令値を発電プラントモデルへ直接入力することができるようにしています。

⑥可変速揚水モデルの運転・停止モード切替

可変速揚水モデルでは、発電・揚水モデルがそれぞれ作成されています。可変速揚水モデルを使用して1日単位のシミュレーションを行う場合、指令値によって発電運転と揚水運転を切り替え、運転状態の出力結果のみを出力とするように当該モデルを使用できます。

※論文査読者の方へ

論文査読の匿名性が必要かと思いますので、Editor(例:電気学会事務局、論文委員会等)経由でプログラム提供を依頼してください。

ページトップへ