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電力市場を考慮した計画・運用に関する研究
本研究室では、電力市場を考慮した計画・運用について以下の研究に取り組んでいます。
BESSを活用した日間需給計画・運用
kWh価値,kW価値,ΔkW価値といったさまざまな電力の価値に応じた複数の電力市場の開設や、変動型再エネの大量導入など、わが国の電力市場環境は大きく変化しています。このような市場環境下で電力が安定的に供給されるためには、電力市場を考慮した需給計画・運用のシミュレーションを行う必要があります。
本研究では、新たな電源リソースである蓄電池システム(Battery energy storage system :BESS)を活用した日間需給計画・運用手法を検討しています。近年、変動型再エネ導入量の増加に伴う再エネの出力制御量の増加が課題となっており、BESSはその対策の1つとして注目されています。
BESSを活用することによる発電コスト、再エネ出力制御量、供給支障電力の低減効果やBESSを所有する事業者の卸電力市場の取引やインバランス発生における損益の評価を行っています。
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長期の電源開発計画の策定
電力が安定的に供給されるには、電力市場を通した取引で発電事業者が持続可能な利益を得る必要性があります。本研究では、容量市場、スポット市場、需給調整市場など異なる市場および複数の事業者を想定した発電機起動停止計画(Unit Commitment:UC)を含む日間需給計画の作成と,同需給計画の損益評価に基づく新たな電源開発計画シナリオの策定・分析に取り組んでいます。
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