Ubuntu18.04へのOpenHRIVoiceのインストール(OpenRTM-aist-1.2.0対応)

ここでは,Ubuntu18.04+OpenRTM-aist-1.2.0の環境において,OpenHRIVoiceをインストールする方法を示す.

必要なのライブラリのインストール

OpenHRIを動作させるために必要なパッケージをすべてインストールする.パッケージの詳細は参考ページを確認すること.

$sudo apt-get update
$sudo apt-get install python-gtk2 python-lxml ffmpeg julius-voxforge
$sudo apt-get install open-jtalk open-jtalk-mecab-naist-jdic hts-voice-nitech-jp-atr503-m001 sox festival
$sudo pip install pydub

なお,pipをまだインストールしていない場合は,下記をインストールすること.

$sudo apt-get install python-pip

OpenHRIVoiceのダウンロードとインストール

OpenHRIVoiceをダウンロードし,インストールを行う.
ダウンロードしたファイルはすべて,/home/<ユーザ名>/Downloadsに保存することとする.
異なる場合は,適宜読み替えること.
なお,gitをまだインストールしていない場合は,下記をインストールすること.

$sudo apt-get install git
$cd
$cd Downloads
$git clone https://github.com/openrtc/OpenHRIVoice

日本語の音声認識の音響モデルをダウンロードする.
オフィシャルサイトdictation-kit-v4.4.zipをダウンロードしてください.
(以下はインストールしたディレクトリにいると仮定する.)

$sudo unzip dictation-kit-v4.4.zip -d /usr/share
$sudo ln -s /usr/share/dictation-kit-v4.4 /usr/share/julius-runkit

日本語の女性音声合成モデルをダウンロードする.(デフォルトで男性音声合成モデルがインストールされているため,インストールするかしないかは任意)
MMDAgentのサイトに移動し “Sample Script”の”Binary Package”をダウンロードします。 MMDAgent_Example-1.8.zipを展開する.
(以下はインストールしたディレクトリにいると仮定する.)

$sudo unzip MMDAgent_Example-1.8.zip -d /usr/local/share
$sudo mkdir -p /usr/lib/open_jtalk/dic
$sudo ln -s /var/lib/mecab/dic/open-jtalk/naist-jdic /usr/lib/open_jtalk/dic/utf-8
$sudo ln -s /usr/share/hts-voice /usr/lib/hts-voice
$sudo mkdir /usr/lib/mmdagent/voice
$sudo ln -s /usr/local/share/MMDAgent_Example-1.8/Voice /usr/lib/mmdagent/voice

最後にOpenHRIVoiceのインストールを行う.
(ここも上のディレクトリにいると仮定している.)

$cd ../
$python setup.py build
$sudo python setup.py install

ここまででOpenHRIVoiceのインストールは完了する.

GoogleSpeechやRECAIUSのようなクラウドシステムを利用した音声認識コンポーネントでは、pydubというライブラリを使って音声区間の切り出しを行っています。現在のpydubでは、音声切り出し時に audioop.mul関数をコールする部分にバグがあります。pydub/audido_segment.pyの262行目の data[:self.frame_width] を str(bytearray(data[:self.frame_width])) に変更してご利用ください。

参考ページ

OpenHRIVoiceをLinuxでビルドする