ここでは,WindowsへのOpenCV3.1の環境構築方法を示す.
なお,GitHub Desktopおよび,CMakeをインストールしていることを前提にする.
また,Visual Studio 2013で動作確認を行っている.
(OpenCVのリポジトリの場所が変わったので,その点を更新)
OpenCVおよびcontribのダウンロード
Git Shellより,opencvとopencv_contribをダウンロードする.
$cd c:¥ $git clone https://github.com/opencv/opencv $git clone https://github.com/opencv/opencv_contrib |
contribを含めたライブラリ生成のための準備
CMakeを起動し,以下のように設定する.
なお,ここではc:¥opencvにファイルが展開されたものとする.
Where is the source code: C:¥opencv
Where to build the binaries: C:¥opencv¥build |
Cmakeを実行すると,コンパイラのバージョンが聞かれるので,Visual Studio 2013を指定し,Finishをすると,Configureが始まる.
Configure終了後,OPENCV_EXTRA_MODULES_PATHの項目に,下記のディレクトリを指定する.
C:¥opencv_contrib¥modules |
再度Configureをする.
ライブラリなどの生成
C:¥opencv¥buildに,OpenCV.slnというソリューションファイルが生成されているので,このファイルを開き,DebugとReleaseの両方でビルドする.
環境変数の設定
ここでは,以下の手順でダウンロード可能なVisual Studioのプロパティシートを用いることを想定した環境変数の設定方法を示す.
プロパティシートのダウンロード
git clone https://github.com/rsdlab/opencv3_vsprops |
環境変数の設定
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」と移動し,システムの詳細設定から,「環境変数」をクリック.
開かれたダイアログにおいて,下記の変数を設定.(ユーザー環境変数のほうでOK.)
変数名:OPENCV_DIR
変数値:C:¥opencv¥build
変数名:OPENCV_VER
変数値:310
次に,PATHに環境変数を追加する.なお,既存の設定されている環境変数を消さないように気を付けること.
変数名:PATH
変数値:C:¥opencv¥build¥bin¥Debug;C:¥opencv¥build¥bin¥Release
環境変数を設定したら,再起動をする.
Visual Studioでのプロパティシートの読み込ませ方
Visual Studio 2013を起動し,プロジェクトを生成後,プロパティマネージャから,上記でダウンロードしたプロパティシートを読み込ませれば,環境構築完了.