Ubuntu16.04上でOpenCVの最新版の開発環境構築方法について示す.
OpenCVに必要なパッケージのインストール
OpenCVのソースコードの取得や,ビルドのために,下記のパッケージをインストールする.
cd sudo apt-get install git cmake doxygen libgtk2.0-dev pkg-config libavcodec-dev libavformat-dev libswscale-dev python-dev python-numpy libtbb2 libtbb-dev libjpeg-dev libpng-dev libtiff-dev libjasper-dev qtbase5-dev libxine2-dev libgstreamer0.10-dev libgstreamer-plugins-base0.10-dev libvtk6-dev |
gitはgithubに公開されているソースコードを利用するために,cmakeはG++環境でOpenCVのビルドをするためのスクリプトを生成するため,さらにdoxygenはドキュメント生成に必要となる.
OpenCVのソースコードのダウンロード
OpenCVのソースコードを得る方法としては,Sourceforgeからのダウンロードか,githubからのダウンロードがある.
ここでは,最新版のソースコードを利用することを目的として,githubからのダウンロード方法について示す.
なお,githubのダウンロードディレクトリを作成して,そこにダウンロードするような手順となっているが,
自分で保存する場所を決めていればそこでも問題はない.
cd mkdir github cd github git clone https://github.com/opencv/opencv |
続いて,OpenCV本体には組み込まれていないものの,有用なアルゴリズムが実装されているcontribパッケージについても
ダウンロードする.
cd cd github git clone https://github.com/opencv/opencv_contrib |
OpenCVのビルドとインストール
OpenCVを利用するために,ソースコードのビルドを行う.なお,cmakeを行い,ビルドスクリプトを吐き出すためのディレクトリとして,buildディレクトリを作成している.
なお,上述の様にopencvとopencv_contribが同じ階層に保存されている事を前提にしているので,適宜自身の環境に合わせて修正いただきたい.
cd cd github/opencv mkdir build cd build cmake -D WITH_TBB=ON -D BUILD_NEW_PYTHON_SUPPORT=ON -D WITH_V4L=ON -D INSTALL_C_EXAMPLES=ON -D INSTALL_PYTHON_EXAMPLES=ON -D BUILD_EXAMPLES=ON -D WITH_QT=ON -D WITH_OPENGL=ON -D WITH_VTK=ON -D OPENCV_EXTRA_MODULES_PATH=../../opencv_contrib/modules .. make -j"$(nproc)" sudo make install |