松井理一郎さんのスコットランド蔵書を一部引き取りました

ゼミ担当の加藤です。

所属しているNPO日本スコットランド協会と、日本スコットランド学会を通じて、松井理一郎さんがお亡くなりになったこと、そして蔵書の引取先を探しているという連絡をいただきました。

松井理一郎さんとは、私がスコットランドの大学院に留学する際に、留学先を相談させていただいたご縁があります。修士を終えて帰国した際も、日本の空港から真っ先に報告の電話したのが松井さんでした。

そんな松井さんの蔵書の一部を私の研究室で引き取りました。

懐かしい本がいっぱいで、スコットランドの図書館で勉強していた記憶がよみがえります。こういう本が、スコットランドの大学や図書館には、並んでるんですよね。

私が持っている本、すでに読んだ本もたくさんあります。ただ、ゼミ生が利用しない専門書はほぼ電子化してデジタルデータで利用しているので、実物(本)を見るのは久しぶりだったりするんですよね……だから、そういう意味でも、懐かしい。

こんなに本にノスタルジーを感じるとは、思いませんでした。

月並みですが、松井理一郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。そして、お世話になりました。ありがとうございました。

松井さんは2005年に『スコットランドの原点』という本を出版されています。その中で日本における「スコットランド学」の不在と、『スコットランドの原点』がおそらくその初の入門書になるのではないか、と述べられています。あれから20年弱が経ちますが、果たしてどれだけ私も日本の学界に貢献できているでしょうか……。

かとう